各種募集のお知らせ

外科・消化器外科

外科・消化器外科

外来担当医表

診療科案内
  1. 消化器がんの外科治療
    当院は政策医療の一環としてがん治療推進を使命としており、兵庫県がん診療拠点病院に指定されている。消化器外科は食道・胃・大腸および肝臓・胆道・膵臓といった消化器がんの外科治療が診療の中心である。いずれも消化器内科、放射線診断科・治療科、化学療法室、病理診断科、緩和ケア内科と合同で協議を行うキャンサーボードを中心に、お互いの連携を密にして最善の治療を提供できる体制をとっている。
    2013年7月より「消化器外科」を標榜し「乳腺外科」が独立することにより、専門的で高度な診療を行っていることを患者さんに分かりやすくした。最近、腹腔鏡手術の安全性への懸念に注目が高まっている。当院の腹腔鏡手術は日本内視鏡学会技術認定医、肝胆膵外科高度技能指導医、胆道学会指導医など経験豊富なスタッフにより、適応から周術期管理まで安全第一を考え診療にあたっている。また総合病院の機能を活かし、循環器疾患など合併症を伴うがん患者さんにも、安心して手術を受けられるよう各診療科からの協力体制を整えている。

    <各領域の概要>
    ■食道胃腸外科
    大腸がん(結腸・直腸がん)は原則腹腔鏡手術、胃がんに対しては一部リンパ節転移のない進行がんにも腹腔鏡手術を適応としている。食道がんの鏡視下手術(VATS) 、下部直腸がんに対する腹腔鏡下肛門括約筋切除 (ISR)による肛門温存手術などの先進的手術も実施している。

    ■肝胆膵外科
    肝がん、胆道がん(肝門部胆管・遠位胆管・胆嚢・十二指腸乳頭部)、膵がんを対象として肝切除、門脈合併切除・再建をともなう膵切除などの高難度手術を実施している。腹腔鏡下肝・膵切除も適応を慎重に判断し安全第1に行っている。肝胆膵領域では胆膵内視鏡治療が得意な消化器内科、肝胆膵のIVR(Interventional radiology)に長けた放射線科とのチーム力が特に重要であり連携を密に切磋琢磨している。2016年度から消化器内科でEUS−FNAが実施可能となり、膵がんが増加傾向にある中、膵疾患の診断、治療に活用が期待される。(当院の肝切除については3.トピックスのPDFファイルに紹介しています。)

  2. その他の一般外科診療
    胆石症や成人鼡径ヘルニアなどの良性疾患、腹部救急疾患(急性虫垂炎、消化管穿孔、腸閉塞など)の緊急手術にもあたっており、当科の診療範囲は多岐にわたっている。緊急手術でも多くは腹腔鏡手術を行っている。急性胆嚢炎は麻酔科、手術室の協力により発症後72時間以内の早期手術(腹腔鏡下胆嚢摘出術)を原則としている。成人鼡径ヘルニアも腹腔鏡下修復術を第1選択としている。一方、肺機能低下、心疾患など合併する高齢者も多く、従来の腰麻、局麻下の前方アプローチ(Direct Kugel法)も行っている。
  3. トピックス
    ①3D内視鏡外科システムを導入
    2016年1月より導入し、内視鏡下手術の安全性、効率性の向上に役立っている。鼡径ヘルニア、胆嚢摘出術等の高~中難度以下の手術でも有用性が実感され、若手にとってもラーニングカーブの改善が著しい。
    ※消化器外科がん診療の紹介 (geka_syoukai.pdf <<PDF形式 2.71MB>>)
     
    ②市民向けがん講演会でがんに関する「ミニ解説」をいたしました。(須磨パティオ健康館パティオホールにて)
    ※2015年度(2016年2月14日)テーマは「肝内胆管がん(胆管細胞がん)」 (geka_kouenkai.pdf <<PDF形式 34.443MB>>)
    ※2016年度(2017年2月25日)「大腸がんになってしまったら?」(2017_no08mini_3.pdf <<PDF形式 3.58MB>>)
     
     ③2015・2016年度の新しい試み
    須磨区内の小学校高学年生約20名を対象に「キッズ外科手術体験セミナー」を8月に開催した(写真1)。当科以外に整形外科、婦人科の若手医師ならびに看護部、事務部多くのスタッフの協力のもと、保護者も多数来院し盛会となった。地域に病院を知ってもらう機会としてとらえ2016年度も開催した。
(写真1)外科キッズセミナーの様子が翌日神戸新聞に掲載された (2015年8月23日)

(写真1)外科キッズセミナーの様子が翌日神戸新聞に掲載された (2015年8月23日)

診療方針

各疾患ガイドラインに準拠することを原則としているが、個々の患者さんにとって最善の治療を提供し高い満足度を得ることを診療理念としている。そのために誠意をもって誠実に診療に当たること、丁寧で十分な説明を心がけ、厳重なリスク管理により医療安全の確保に努めること、先端医療など新しい情報や技術を常に取り入れ外科チームとしての技量向上に努めることをスタッフ全員が心に刻み、日々の診療にあたっている。また医療安全面では、 『なんか変!? 通り過ぎるな、その違和感』『一時(いっとき)の、ずぼらがまねく一大事』
などオリジナル標語を作り、外科スタッフの安全意識の向上に努めている。
診療方針は以下の通り。

  1. がん診療連携拠点病院として関連診療科との連携のもと消化器がんの標準治療から先端医療までを安全・確実に遂行する。
  2. 治療法選択に際して、患者さんの理解と納得が得られるインフォームド・コンセントを行う。
  3. 手術やその他の診療に関わるチーム全体で患者さんの安全管理を推進する。モットーは『チームワークで安心手術。一に慎重、二に慎重、三、四が無くて五に慎重』
  4. 腹部救急疾患へ積極的に対応する。
  5. 消化器がんの臨床研究を推進し情報発信を行う。
  6. 地域医療機関との連携を大切にする。迅速かつ親切丁寧な診療情報提供を心がける。
担当医の紹介
医師名 geka_iwasaki 岩﨑 武 いわさき たけし  (統括診療部長)
専門・得意分野 国立大学法人神戸大学医学部 臨床教授
肝胆膵外科、消化器外科
資格 日本外科学会 専門医・指導医、日本消化器外科学会 専門医・指導医、日本肝胆膵外科学会 高度技能指導医、日本消化器病学会 専門医・指導医、日本肝臓学会 肝臓専門医・指導医、日本移植学会 移植認定医、消化器がん外科治療認定医、マンモグラフィー読影認定医、日本消化器病学会 近畿支部評議員、日本肝胆膵外科学会 評議員、近畿外科学会 評議員
医師名   辻村 敏明 外科部長 
専門・得意分野 消化器外科
資格 日本外科学会認定医・専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本消化器病学会消化器病専門医・指導医、日本消化器外科学会 専門医・指導医
医師名 geka_hirata ひらた けんろう
平田 建郎 第二外科部長
専門・得意分野 消化器内視鏡外科、肝胆膵外科
資格 日本外科学会 専門医・指導医、日本消化器外科学会 専門医、日本胆道学会指導医、消化器がん外科治療認定医、日本消化管学会 暫定専門医・指導医、ICD制度協議会インフェクションコントロールドクター、日本静脈経腸栄養学会TNT研修会修了
医師名   田上 修司 外科医師
専門・得意分野 消化器外科全般、内視鏡外科手術
資格 日本外科学会 専門医、日本消化器外科学会 専門医、日本内視鏡外科学会 技術認定医、日本消化器病学会 専門医、日本がん治療認定医療機構がん治療認定医
医師名   石田 潤 外科医師
専門・得意分野 肝胆膵外科
資格 日本外科学会 専門医
医師名   秋山 真吾 外科医師
専門・得意分野 消化器・一般外科
資格 日本外科学会 専門医
医師名   小倉 佑太 外科専修医
専門・得意分野 消化器・一般外科、乳腺外科
臨床研究のテーマ
  1. 消化器がんの診断、治療
  2. 消化器手術の安全性、治療成績の向上
教育方針
  1. 文武両道を目指す。臨床力のある外科医、情報発信力のある外科医を養成する。
  2. テクニカルスキルのみならず、ノンテクニカルスキルにも長けたリーダーとなるべき人材の養成。
  3. キャリアパスに従って外科専門医、消化器病専門医に始まり、消化器外科、内視鏡外科、 肝胆膵外科、肝臓などの消化器外科関連サブスペシャルティー専門医資格取得を意識した研修や診療経験を積ませる。
  4. 消化器外科専門医、乳癌専門医を目指す人材を増やす。
将来計画   
  1. 地域連携を強化し、がん診療連携拠点病院として西神戸地区、北神戸地区において消化器がん診療の核となる。
  2. 消化器内科、放射線科、病理診断科、消化器外科を統合した消化器センター設立に向けて推進の核となる。
  3. 初期臨床研修医や医学生が見て外科医を目指し、当科を選ぶような活気と魅力にあふれる消化器外科となる。
  4. 後進指導できる消化器内視鏡外科医を多く育成する。
  5. 肝胆膵外科専門医の育成機関となる。
関連施設認定   
  • 日本外科学会 外科専門医制度修練施設(指定)
  • 日本消化器外科学会 専門医制度指定修練施設
  • 日本消化器病学会認定施設
  • 日本消化器内視鏡学会指導施設
  • 日本肝臓学会認定施設
  • 日本がん治療認定医機構認定研修施設
  • 日本胆道学会認定指導施設
  • 日本大腸肛門病学会 関連施設
外科の初期臨床研修について   
診療実績

消化器外科主要手術件数         ( )は別途記載をのぞき鏡視下手術件数を示します

疾患・臓器 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
 食道 食道がん切除術(鏡視下VATS) 2 1 3(0) 5(3) 8(7) 2(2) 2(2)
食道良性(胃食道逆流症など) 2(0) 1(1) 1(1) 2(2) 1(1)
 胃 胃がん 44(5) 46(4) 70(19) 58(16) 48(27) 42(22) 49(22)
  胃全摘 14(1) 21(0) 27(2) 24(6) 18(8) 16(6) 18(9)
  幽門側胃切除術 28(4) 22(4) 43(17) 28(10) 30(19) 21(15) 23(12)
  その他 2 3 5(1) 6(1)
胃腫瘍(GIST等) 胃部分切除 2 4 0 3(2) 2 2(2) 2(1)
胃・十二指腸腫瘍 大網充填(穿孔)、胃切除(出血) 3 3 5 4(1) 2 1 0
大腸がん 134(19) 98(15) 78(21) 110(60) 75(59) 91(71) 97(78)
  結腸がん 結腸切除 94(17) 60(13) 50(15) 80(36) 48(38) 48(39) 56(46)
直腸がん 40(2) 38(2) 28(6) 29(23) 27(21) 43(32) 39(32)
  前方切除 25(2) 32(2) 21(6) 26(21) 23(18) 27(27) 25(23)
  腹会陰式直腸切断 5 3 1 1(1) 1(1) 6(5)
  肛門温存・経肛門吻合(ISR) 2(2) 2(2) 2(2) 1(1)
  ハルトマン手術 5 4 3 1(1) 2(1) 12(2) 7(3)
肝がん(原発性・転移性) 21 22 17 13 22(2) 18(5) 18(0)
  葉切除以上 6 2 5
  区域切除以上 9 7 6 7 4 9(1) 5
  部分切除 12 15 11 5 11(2) 7(4) 7
  ラジオ波焼灼       1 1   1
その他肝疾患 肝嚢胞開窓術         1(1) (1)  2(2)
 胆道がん(胆管・乳頭部・胆のう)・膵がん 15 15 10 11 13 15 12
  膵頭十二指腸切除(※門脈合切・再建) 7 9 5 6(※1) 4 9(※2) 7(※1)
膵体尾部切除(◆腹腔鏡下、※門派合切) 5 3 2 1(◆1) 4(※1) 3(◆1) 2
膵全摘 1 1 – 
胆嚢癌手術(拡大胆摘等) 3 2 3 1 4 2 1
バイパス手術等       3 1 1  2
 胆道良性疾患(胆石等) 胆嚢摘出術(腹腔鏡下) 76(60) 95(82) 88(78) 70(56) 69(63) 85(76) 77(67) 
総胆管切石術 6 9 3 2 2 1
 腸閉塞 解除術 8 14 12 11(2) 14(5) 5(4) 12(6) 
 虫垂炎 虫垂切除 23 16 20 22(13) 14(12) 18(18) 16(10) 
 腹壁・腹膜 鼠径ヘルニア修復術 68 83 108 103 85(2) 93(33) 85(59) 
腹壁ヘルニア修復術 6 4 15 4 4(4) 10(5) 6(5) 
 全身麻酔手術総数   412 409 379 376 323 379 442 
 腰椎麻酔等手術総数   69 88 95 89 68 54 32 
 全手術数(●うち緊急)   449 468 433(●70) 431(●50) 391(●48) 433(●67) 475(●57)
論文・学会発表
  1. 論文、著書(geka_ronbun201708.pdf <<PDF形式 137KB>>)
  2. 学会等発表(geka_gakkai201708.pdf <<PDF形式 231KB>>)
資格日本外科学会 専門医、日本消化器外科学会 専門医、日本内視鏡外科学会 技術認定医、日本消化器病学会 専門医、日本がん治療認定医療機構がん治療認定医